研究課題/領域番号 |
17K02712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 日本大学 (2022) 群馬大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
舩橋 瑞貴 日本大学, 国際関係学部, 准教授 (20533475)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | メタ・コミュニケーション / 対照研究 / 自然発話データ / 複数の言語使用場面 / 談話管理機能 / 日本語学習者 / 日韓自然発話データ / 日本語の容認性 |
研究成果の概要 |
本研究では、日韓の自然発話におけるメタ・コミュニケーションをマルチモーダルな視点から分析し、異同を明らかにした。その際、(1)四つの言語使用場面における「注釈挿入」「挿入構造」の分析から、日韓の異なりの要因として、両言語の膠着度の異なりに加え、言語使用域(Register)があげられること、(2)日本語の「注釈挿入」における言語的手段の一つである「助詞開始発話」の分析から、統語構造上相当する要素があるにも関わらず、コミュニケーションにおいて、その要素がどのような形で用いられるかには日韓で異なりがあること、(3)「助詞開始発話」の出現には、コミュニケーションの媒体も関与することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、自然発話を資料とする対照研究において、記述の枠組みを進展させるものである。本研究では、分析のアプローチとして、マルチモーダルな視点からの分析を試みること、言語使用域(Register)やコミュニケーションの媒体を考慮することの重要性、さらには、これまで研究蓄積のある言語形式を対照単位とする分析アプローチに加え、行為欲求から発する分析アプローチの有効性を示した。また、日本語教育への貢献を視野に入れ、日本語学習者による日本語の発話データも参照した。本研究の成果は、学習項目としてシラバスや教材などに取り入れられ、教育現場で活用されることが期待できるものである。
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