研究課題/領域番号 |
17K02737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
渡辺 真澄 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (60285971)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 動詞 / 活用 / 一貫性 / type frequency / 音韻 / 意味 / 失語症 / 失文法 / 規則 / 動詞活用 / 非語動詞 / タイプ頻度 / 二重機構仮説 / 規則と例外 / 膠着語 / 屈折語 / 語彙情報 / 文字種 / 言語学 |
研究成果の概要 |
日本語の動詞の過去形生成には多くの活用パタンがあるが、いずれも規則的で活用パタン毎の動詞数(タイプ頻度)や、活用一貫性の程度が明確である。本研究では、動詞の過去形生成課題を行い、(1)語末拍が「る」以外の五段動詞は活用が一貫しており、「る」で終わる活用が一貫しない五段/一段動詞より活用が容易である(一貫性効果)、(2)一貫動詞では、同じ活用をする動詞数(友達)が多い動詞ほど活用が容易である(タイプ頻度効果)、(3)非語動詞の活用は著しく困難だが、実在語を想起しやすい非語の活用は容易で、動詞活用に意味/語彙情報が関与する可能性のある、ことを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
失語症では,従来から知られている格助詞の誤りだけでなく、動詞の活用障害もみられるが、ほとんど検討されて来なかった。文の要である動詞に関して検討を行い、動詞処理プロセスを明らかにすることは、失語症の障害機能の特定、さらに適切な言語治療法の開発のためには避けて通ることはできない。本研究では、英語などの他言語と異なる特徴をもった日本語の動詞活用に関し、先行研究の詳細な分析と新たな視点による健常者対象の実験により、今後の研究の礎を築くことができた。
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