研究課題/領域番号 |
17K02744
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
横山 安紀子 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (00297798)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 音韻象徴性 / 調音ダイナミズム / 音象徴 / 音声学 / 調音 / 言語学 |
研究成果の概要 |
研究当初の目的であるオリジナルの「調音ダイナミズム」言語モデルを構築し検証を行った。「子音・母音調音位置表」を完成し、当モデルの検証を行うことにより、モデルを確立させるための結果を示すことができた。調査分析としては既存語彙に見られる動的表現(身体運動表現)とその音声表現を産出する調音運動の過程に一定の類似性を見出し、静的表現とその語彙における音声表現との関連性を数値化し明らかにすることができた。それに加え、無意味語による実験的検証を行い「調音ダイナミズム」が人間の空間認知に関与することを示唆する結果を得ることができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「音韻象徴性」という言語現象について調音音声学を基盤とした客観的分析により検証したことは、新しい研究方法の一面を開拓するという点で学術的意義をもつと考えられる。人間言語の発現には視覚情報の認知と口腔器官の運動との密接な結びつきがあるのではないかという問題について「調音ダイナミズム」モデルから解明する手助けになったことは重要な意義をもつと考えられる。「ことば」が生起する根源的課題に目を向け、人間の音声言語表現に五感がどのような関わりをもつかという問題を提起することになった。人間社会で日常の言語コミュニケーションの手段ともなる「音韻象徴性」の役割を再認識する意義を示す結果となった。
|