研究課題/領域番号 |
17K02803
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
島 越郎 東北大学, 文学研究科, 教授 (50302063)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コントロール / PRO / 変項 / フェイズ / 非定形節 / 発音されない主語 / 潜在項 / 転送領域 / 不定詞節 / 動名詞節 / 意味解釈 |
研究成果の概要 |
本研究では、非定形節内の発音されない主語とその先行詞との関係であるコントロール現象について考察した。具体的には、「非定形節における発音されない主語は、統語構造が意味解釈部門に転送される段階で同一の転送領域内に先行詞が存在する場合、その変項として解釈されるが、存在しない場合、変項の値は自由変項となる」という条件を提案した。この条件と非定形節はフェーズではないと仮定することにより、非定形節が動詞の目的語や副詞節として生起した場合、非定形節を直接支配する定形節内の項が非定形節の主語の先行詞として解釈されるが、非定形節が主語として生起した場合は同様の制限が課せられないという事実を説明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不定詞節などの非定形節には発音されない主語が存在し、その解釈は非定形節が生起する統語位置により異なることが知られている。生成文法では、このような発音されない主語とその先行詞との関係をコントロールと呼び、コントロール関係を決めるメカニズムを明らかにすることが重要な問題の一つになっている。この問題に対して、i)非定形節内の主語を削除する分析、ii) 非定形節内に発音されない代名詞を仮定する分析、iii) 非定形節内の発音されない主語を主節に移動させる分析、等がこれまでに提案されてきた。本研究では、これらの先行分析の問題点を指摘し、非定形節内の発音されない主語の意味解釈に関する新たな分析を提示した。
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