研究課題/領域番号 |
17K02804
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
和田 尚明 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40282264)
|
研究分担者 |
渡邊 淳也 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20349210)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 時制 / アスペクト / モダリティ / 心的態度 / (間接)発話行為 / 比較研究 / 間接発話行為 / 発話行為 |
研究成果の概要 |
本研究は、日英語ならびに独仏蘭語などの西欧諸語の時制・アスペクト・モダリティにかかわる現象(TAM現象)を、研究代表者の理論を進化させた「包括的時制解釈モデル」の観点から考察した。この理論を基に、人称・数・法と一体化した時制形態素をもつ西欧諸語は、伝達の主体としての話者である「公的自己」を中心としたTAM現象を示すのに対し、西欧諸語とは異なる時制形態素をもつ日本語は、思考・意識主体としての話者である「私的自己」を中心としたTAM現象を示すことを実証した。また、公的自己中心(志向)の言語間で異なるTAM現象については、C-牽引(話者意識への引き寄せ)の度合いの差に還元させる分析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語と複数の西欧諸語(英独仏蘭西語)の時制・アスペクト・モダリティ・心的態度に関する現象について、包括的な時制解釈モデルに基づいた統一的観点からの比較・対照研究はほとんど行われておらず、加えて一般的な言語使用モデルと連携した形で、発話行為やダイクシス、主観性などの語用論的分野にまで分析範囲を広げて行われた研究はこれまで皆無であったため、新しい研究の方向に道筋をつけたという点が、本研究の学術的意義である。また、言語使用者の観点に立って解釈モデルを構築しているため、日本人がこれらの外国語の時制ならびにその関連現象を学ぶ際の助けになると期待できる点が、本研究の社会的意義である。
|