研究課題/領域番号 |
17K02991
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
馬場 今日子 金城学院大学, 文学部, 准教授 (30454333)
|
研究分担者 |
新多 了 名古屋学院大学, 外国語学部, 教授 (00445933)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ライティング発達 / 第二言語習得 / 複雑系理論 / 長期的研究 / ライティングにおける流暢さ / 発達パタン / 流暢さの発達 / ライティング |
研究成果の概要 |
本研究は、日本人英語学習者が同一のライティングタスクを大学の授業で毎週、1年間繰り返した場合、ライティングにおける流暢さにどのような変化が起こるのかについて、複雑系理論のアプローチから調べた。105名の学習者について、成長曲線分析を行った結果、全体として流暢さは発達していたが、その変化率は個人によって有意な差があった。また、成長率が高い、または低い学習者では、発達の仕方は大きく異なっていた。さらに、作文と内省コメントの質的な分析により、成長率の高い学習者は具体的・建設的・未来志向の内省コメントを書く傾向があり、またタスクに対して肯定的な態度をとっていたことが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの複雑系理論に基づく研究は、「第二言語発達の仕方は個人によって異なる、予測不能である」という点を強調し、2,3人などの少数の学習者についての分析を行うことが多かった。本研究では、現実世界において発達の仕方に個人差があることは当然としながらも、大勢の学習者の発達の仕方を分類した点に特徴がある。これによって複雑系理論を用いた研究の範囲を広げ、新しい分析手法を提案することで、第二言語習得研究の発展に貢献したと考える。さらに、教室で同様の教育を受けても発達に差が出てしまうとき、どういった要因が差を生んでいるのかを解明することで、今後の第二言語教育へ実用的な提言を行うことができた。
|