研究課題/領域番号 |
17K02998
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
奥西 有理 岡山理科大学, 教育学部, 教授 (50448156)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 異文化理解 / 異文化接触 / 対人関係形成 / 英語教育 / 多文化関係 / 多文化集団 / 英語コミュニケーション / 共感性 / グローバルコンピテンス / 異文化間コラボレーション / グローバル共生 / グローバル教育 / 異文化葛藤 / 共感的異文化理解 |
研究成果の概要 |
グローバル社会における他者との共生を可能とするため、異なる背景を持つ他者と共感的な関係を築くために必要な認知行動上の特徴探った。国際協働・交流の実践場面から抽出した。日本人学生の異文化間の関係性形成の障壁となっている特徴が抽出された。「巧遅志向の自己開示」「日本人集団内ポジションの確立」「外国人との固有の関係形成」といった概念が該当した。これらは日本人集団内での共感的な理解には多いに貢献するも、異文化間の関係性形成においては、機能しない可能性が高いことが指摘された。対日本人の盲目的な信頼関係の見直しが、建設的異文化間関係の構築の第一歩となる可能性がみいだされた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共感的異文化理解を伴う異文化間の対人関係形成について探索したところ、共感的異文化理解が意図された日本的な認知・行動やコミュニケーション上の特徴は、阻害要因となっていることが明らかとなった。日本人学生に独自の認知や行動上の特徴と異文化人材の認知や行動上の特徴には大きな開きがあるが、この齟齬の大きさにつていて日本人学生が無自覚であることがわかった。日本的な認知・認知行動を相対化できるような心理教育の必要性が明らかとなったが、英語教育を通してだけでなく様々な手法で、より早期教育として行われるべきであるとする示唆も得られた。
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