研究課題/領域番号 |
17K03025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
川嶋 正士 日本大学, 工学部, 教授 (50248720)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 5文型 / 文法用語 / 統語分析 / Complement / Indirect Object / 規範文法 / 5文型 / 英語教育史 / Thomas Arnold Kerchever / Karl Ferdinand Becker / Charles Parker Mason / Parallel Grammar Series / 細江逸記 / 検定教科書 / 英文法史 / 品詞解析 |
研究成果の概要 |
主な研究成果は、①文法用語 Complement の起源を遡上したこととその背景にドイツで生まれた統語分析法の影響があることを示したこと、②提唱された文法用語が現在の形に収束する過程を明らかにしたこと、③ドイツ語の統語分析の英文法への適用を初めて解明したこと、④日本で最初に「5文型」を提唱したとされる細江逸記が統語分析において保守的な姿勢を保持したこととその目的を明らかにしたことである。 また⑤として、この3年間でハンガリー科学アカデミーの生成文法研究者と研究を重ね、規範文法における2次叙述の理論的研究につい議論した結果、今年度より「二国間交流事業共同研究」を開始する基礎が固まった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本で人口に膾炙する「5文型」であるが、これまでの研究はその記述力や教育効果のみに限られ、「5文型」が日本に紹介されるまで、どのような経緯をたどったのか、また誕生の経緯などに理論的正当性が見られるかについてほとんど研究がされずに教授・学習されていることが問題の根柢となっていた。 この点に関し、現在再評価がなされつつある。その中心に本研究があった。大学での研究のみならず、現場の教育者の間にも、本研究の成果の発表を通じて同様の問題意識が共有され始めた。 さらに、海外でも本研究の独自性が認められ、論文に引用されたり、共同研究の申し込みがあるなど、今後の発展に期待が持たれる有意義な成果を残せた。
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