研究課題/領域番号 |
17K03029
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
|
研究機関 | 新潟県立大学 (2018-2023) 新潟医療福祉大学 (2017) |
研究代表者 |
峯島 道夫 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (10512981)
|
研究分担者 |
今井 理恵 新潟医療福祉大学, 社会福祉学部, 講師 (40766987)
茅野 潤一郎 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (50413753)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 批判的思考 / クリティカルシンキング / 批判的な読み / クリティカルリーディング / 評価発問 / 批判的思考力テスト / 批判的思考力 / 評価 / 測定 / 英語教育 / テスト |
研究実績の概要 |
公開された論文や学会発表に基づき、当該年度の研究実績の概要を以下に示す。中部地区英語教育学会の紀要53号に掲載された、表題「ジャンルのプロトタイプからみた『英語コミュニケーションⅠ』の教科書テクストの分析-マクロジャンルのテクストに焦点をあてて―」の共著論文では、説明文を批判的に分析する際の主要な観点として「構造」に注目すべきことを指摘した。その根拠は、本来英語の説明文にはプロトタイプのような典型例/型があるということである。例として取り上げた高校英語教科書のテキストは、説明文の型から逸脱しており、たとえば最初に置かれるべき「包括的な問い」が明示されておらず、さらに段落間の繋がりが不明瞭で論理展開が不自然である、といった欠陥が見られた。結論として、英語の説明文においては、テキストがプロトタイプに準じた論理展開になっているか否かが評価する際の主たる観点になると主張した。 ヒューマニステック英語研究会の紀要第3号の共著論文―「ジャンル準拠リーディング指導で学習者の読みを助ける:メンターテクストの規範性による教科書テクストの分析」では、説明文ではなく(行動勧告的)意見文を扱った。説明文と同様に、意見文を批判的に分析する際の視点として、プロトタイプに準じた論理展開があるか否かが重要であることを例を基に論証し、さらに、プロトタイプテキストに準じた代替案のテキストも示した。またこの論文に先立って、全国英語教育学会(香川研究大会)において同研究の発表を行っている。 大修館の英語教育雑誌『英語教育』に「『評価発問』とは何を評価する発問なのか―学習者にテキストを評価させよう」との表題の論文を投稿した。この論文では、一般に日本で「評価発問」と称されている発問は、学習者の発展的表現活動のための問いかけとなっていること、本来の役割であるテキストの批判的な評価をさせるべきであることを主張した。
|