研究課題/領域番号 |
17K03190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
内村 俊太 上智大学, 外国語学部, 准教授 (90710848)
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研究分担者 |
立石 博高 東京外国語大学, その他部局等, 名誉教授 (00137027)
宮崎 和夫 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40251318)
高澤 紀恵 法政大学, 文学部, 教授 (80187947)
久木 正雄 法政大学, 国際文化学部, 講師 (20846737)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 複合君主政 / 政治社会 / 特権身分層 / 近世国家 / 副王制度 / 宮廷 / 社団的編成 / 複合君主政論 / 社団的編成論 |
研究成果の概要 |
本研究は、多様な地域を緩やかに統合したヨーロッパ近世国家のあり方を論じたJ・H・エリオットの複合君主政論を理論的な基盤とし、フランス王国との比較を念頭に置きながら、スペイン近世国家の実態解明を前進させた。カタルーニャ、アラゴン、ポルトガルなどの特権身分層と王権の関係についての実証研究を進める一方で、宮廷・副王制・国家理性概念などの近世国家の統合を担う制度や概念についての研究を深化させた。 その成果は立石博高編『スペイン帝国と複合君主政』(昭和堂、2018年)として広く発信され、ヨーロッパ近世国家の分析のための基盤を提供した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が対象としたのは、フランス王国との比較を念頭に、16、17世紀を中心とするスペイン近世国家における、政治的な主体である王権と各地域の特権身分層との関係であった。その近世固有の実態を解明することは、近代(modern)以降の主権国家・国民国家とは異なる、身分制構造と社団的編成にもとづく近世(early modern)国家の複合的構造を実証的に明らかにし、歴史的な国家研究における具体的な考察材料を提示することができた。 また、専門書・論文だけでなく、一般的な書籍の記述としても研究成果を社会に還元することができた。
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