研究課題/領域番号 |
17K03192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ史・アメリカ史
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
豊川 浩一 明治大学, 文学部, 専任教授 (30172208)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 民族問題 / バシキール人 / プガチョーフ叛乱 / サラヴァト・ユラーエフ / 記憶 / 近世ロシア社会 / ヨーロッパ史 / 民族の記憶と意識 / 近代ロシア / イヴァン・キリ-ロフ / オレンブルク / ウファー / アイデンティティ形成 / 民族の記憶 / バシキコルトスタン |
研究成果の概要 |
民族の意識や記憶がどのように歴史的に形成されていくのかを考察するという研究目標がほぼ達成された。その成果として、2つの論文を刊行した。一つは、バシコルトスタンに存在するモニュメントを通して、どのように民族の記憶と意識が形成されたのかを、プガチョーフ叛乱以前の状況から現在に至るまで約250年間の歴史について検討した。いま一つは、プガチョーフ叛乱のもつ宗教的側面に関して詳しく検討した。また、海外の研究者と積極的な交流を図り、研究の質を高めるべく、ロシア連邦共和国から、17・18世紀ロシア史の専門家を招聘し、上記テーマに関わる共同研究(シンポジウム「ロシアの近代化過程を考える」)を開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
上記の研究は、現在の歴史学で重要な課題となっている「記憶」についての研究に寄与するものとなっている。歴史学は史料を用いて人間集団の行為の事実がどうであったのかを考えている。そしてその事実に対する認識が社会の変化や時代の移り変わりとともにどのように変化したのかをも見極めようとするのである。「記憶」という視点を導入することで、より複合的に「変化」を考えることができるようになった。本研究は、具体的にロシアのある民族の歴史的変遷とそのことに対する当該民族の記憶という面から考えることで、この「変化」をより詳細に浮かび上がらせている。
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