研究課題/領域番号 |
17K03279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
阿久津 昌三 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30201883)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | アフリカ / ガーナ / 独立記念式典 / ナショナルデイ / 国家のアイデンティティ / 政権交代 / モニュメント / クワメ・ンクルマ / アフリカ諸国 / 独立60周年 / 大統領のガバナンス / 独立50周年 / J・H・K・ンケティア / 大統領演説 / ハイライフ音楽 / 文化遺産 / ンクルマ / デュボイス / 独立運動 / ディアスポラ / 文化人類学 |
研究成果の概要 |
本調査研究は、アフリカ諸国における独立記念式典の変容過程に関する民族学的研究と題して、特にガーナ共和国の事例をもとに、独立記念式典の変容過程を明らかにしたものである。ナショナルデイは国家の「過去」を想起し、再集団化あるいは再演出、再提示、または再定義したりする。ナショナルデイは国家のアイデンティティを強化する機能をはたしている。独立記念式典の変容過程について大統領のガバナンスと政権交代のなかで検討した。独立記念式典の変容過程は「政権交代の力学」と「モニュメント」という座標軸でみるとはっきりと理解することができる。ンクルマの銅像の処遇を「記憶と忘却の歴史」のなかで明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本調査研究は、西アフリカ、ガーナ共和国において継続的に探究している研究をさらに前進・深化させるものである。アフリカの諸国の独立記念式典の様態を明らかにするだけでなく、偏狭なナショナリズム形成に結びついているか否か、またより開かれた個性とアイデンティティを育むものなのか否か、独立記念式典を介した集団のアイデンティティのあり方の解明に寄与した。それは、新しい人類学の地平を開くことに貢献するものとなる。
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