研究課題/領域番号 |
17K03407
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会法学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
国京 則幸 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (10303520)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コミッショニング / NHSでの産科医療 / NHSでの妊娠中絶 / 公衆衛生 / 社会的処方 / 地域包括ケア / 地域ケア会議 / 地域包括支援センター / 契約 / 地方自治体 / 保健福祉局 / NHSFT / NHS / ファウンデーショントラスト / 病院 / イギリス / 医療保障 |
研究成果の概要 |
イギリス(イングランド)では、医療保障制度であるNHSでの保健・医療サービスや福祉でのサービス提供において、コミッショニングといわれる手法が用いられている。かつての行政的管理手法に代わる新しい手法として、1990年代から展開されてきたものであり、実施主体の変遷とともに、現在、ニーズ評価/優先順位の設定/サービス計画/サービス調達/サービスの質のモニタリング、という一連のサイクルとして概念され方法等も整備されてきている。そしてこの手法により、地域におけるサービスマネジメントの自律が確保され、NHSを軸とするイギリス型の保健医療と福祉の連携である「統合ケアシステム」が構築されるに至っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、実施主体の変遷とともに手法として確立されてきたコミッショニングに着目することで、①医療と福祉の連携として現在展開されているイギリスの「統合ケアシステム」が医療に軸を置く意味や特徴を理解し、他方、②日本で展開されている、福祉に軸のある「地域包括ケアシステム」との比較検討を行う基礎資料を提供する点に、学術的・社会的意義がある。また、コミッショニングは、地域住民全体の健康状態や健康の不平等の是正の取り組みを考慮する点に特徴があり、「統合ケアシステム」の中で医療の社会的要因(SDH)に着目する社会的処方など新たな取り組みにつながっており、次の研究課題の端緒となるものを得ることができた。
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