研究課題/領域番号 |
17K03615
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
黒瀬 一弘 東北大学, 経済学研究科, 教授 (80396415)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多部門モデル / パシネッティ均衡 / 双対均衡 / 不変の価値尺度財 / 異質な資本財 / 2階級モデル / 資本理論のパラドックス / Multi-sectoral model / Heterogeneous capital / Economic growth / Kaldor's facts / Structural change / Two-class model / Capital theory paradox / heterogeneous capital / structural change / Pasinetti均衡・双対均衡 / 資本家・労働者行動のミクロ的基礎付け / 再生産可能な資本 / 反パシネッティ均衡 / 構造変化 / 要素価格 / 異質で再生可能な資本 / カルドアの事実 / 成長と格差 / 異質性 / Kaldor's Facts |
研究成果の概要 |
本研究は,異質な主体と異質な資本を含む構造変化に関する研究である。技術や分配が変化する体系を扱うには,異時点間比較が可能なようにニュメレールを定める必要がある。それはリカードが未解決のまま残した問題であり,スラッファが一部解決した。本研究は一般凸経済における新しい定義及び定式化を示した。 異質な主体として,異なった時間選好率を持つ資本家と労働者を想定した。労働者の行動についてはミクロ的基礎付けによっていくつかの場合分けを行い,均衡のタイプ(パシネッティ均衡/双対均衡)と技術選択,資本理論のパラドックの関係を分析した。その結果,パシネッティ均衡の存在条件などに関して,新しい知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の成果の1つである論文(Kurose, K. 2022. A two-class economy from the multi-sectoral perspective, Evolutionary and Institutional Economics Review, 19, 239-270)によって,第7回(2022年度)進化経済学会賞を受賞することができた。 またリカードの不変の価値尺度財に関する全く新しい定式化を示すことができたのも学術上意義のある研究であったように思われる。
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