研究課題/領域番号 |
17K03679
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 埼玉大学 (2022) 九州大学 (2017-2021) |
研究代表者 |
青木 恵子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (10546732)
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研究分担者 |
赤井 研樹 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (20583214)
工藤 隆則 摂南大学, 理工学部, 講師 (80736695)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 実験経済学 / マルチエージェントシミュレーション / 稀少性 / 情報の効果 / 選択型実験法 / 稀少性生物 / 生物多様性 / 米 / 農業資源経済学 / 食農環経済システム / 資源経済学 |
研究成果の概要 |
本研究は、自発的・持続的に稀少性生物を育み、生物多様性農村社会を共創する経済システムの設計を理論・経済実験・シミュレーション等の相互フィードバックから検証することである。このために実施した、課題1「消費者の生物多様性保全への価値測定」では消費者は多様性だけでなく、製造工程や見た目も重視する傾向が示唆された。課題2「不確実性下での生物多様性保全に対する生産者努力を動学検証」では自助努力よりは補助金があると生産者努力が増えることが示された。課題3「持続可能な生物多様性農村社会共創のための経済システム設計」では、市場において情報効果としてアウトプットよりもインプットの方が良い傾向が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義や社会的意義として、課題1では消費者の付加価値の多様化を示すことにある。生物多様性という環境要因の価値が高いだけでなく、工程や外観も重視することにより、消費者の求める財の特徴を見える化したことは意義が高い。課題2では、一般的な補助金の有意性が示されたことで、自助努力の課題を浮き彫りにしたことは意義がある。そして、課題3では実際の現実フィールドにおいてアウトプットよりインプットの情報効果の有効性により、社会的に商品の価値を高める情報が何かという疑問に対する答えの一つを導いたことは意義のあることと言える。
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