研究課題/領域番号 |
17K03802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
菊池 健太郎 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (60738368)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 金利期間構造モデル / マイナス金利 / 正金利モデル / 下限金利 / ブラウン橋過程 / ゼロクーポン金利 / 非伝統的金融政策 / 量的緩和政策 / リスクプレミアム / 金融工学 / 金融政策 |
研究成果の概要 |
中長期の年限の金利で負値を取るイールドカーブを捉える金利期間構造モデルを構築した。非伝統的金融政策の終了日に向けてゼロに近づいていく確率変動する下限金利を導入することによって、負の水準にある金利が政策終了とともに正金利に復する現実的なモデルを構築できた。また、日本国債金利データを用いてモデルの推定を行った結果、非伝統的金融政策終了までの期待年数は、2015年秋には約7年、一方、2016年2月以降は10年を超えていることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イールドカーブには、景気・物価・金融政策に対する市場参加者の見通しが織り込まれており、これをデータからモデルに基づき抽出することは金融実務において有意義である。本研究で構築した金利期間構造モデルは、日欧の国債市場で近年みられる負の金利を含むイールドカーブへの当てはまりが良いことに加え、非伝統的金融政策の終了時期に関する市場の見通しを適切に抽出できる。非伝統的金融政策の終了が市場で強く意識される局面で、特に有用なモデルとなるだろう。
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