研究課題/領域番号 |
17K03825
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
岩城 秀樹 京都産業大学, 経営学部, 教授 (40257647)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 不確実性 / 曖昧性 / 意思決定 / 保険料計算原理 / 均衡資産価格 / ポートフォリオ選択 / Knight的不確実性 / 資産選択 / 不確実性下での意思決定 / 不確実な確率を伴う期待効用 / 不確実性下の意思決定 / EUUP / 非期待効用 / 経済均衡 / ファントム意思決定モデル / 資産価格評価 / 保険プレミアム / リスク・シェアリング / 滑らかな曖昧性モデル / 曖昧性下の意思決定 / リスク評価 / 資産評価と資産選択 / 保険 |
研究成果の概要 |
1.従来のリスク下での経済保険料計算原理を滑らかな曖昧性モデルの双対定理を用いてより現実的な曖昧性下での保険料原理に拡張した。2.確率値が幅を持つというファントム確率空間によって曖昧さを表現したファントム意思決定モデルを用いた場合に曖昧性の意思決定に及ぼす影響を考察し、ファントムな不確実性とそれに対する態度の変化が資産需要に与える十分条件を導出した。3.滑らか曖昧性モデルの双対理論に基づいて曖昧さに対する選好が表現されるという仮定の下で、曖昧性下での均衡資産価格評価モデルを導出し、均衡価格の存在と一意性を示した。4.不確実な確率を持つ期待効用理論において曖昧さの大きさを測る測度を導出した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保険料原理を曖昧性下に拡張したことは保険料が割高といった現実現象の理論的説明をもたらし、現象解明の礎を与える。また、曖昧性下での新たな意思決定モデルに基づき、曖昧性の大きさを測る尺度を考案し、曖昧性の大きさと曖昧性に対する個人の態度の変化が資産需要と資産価格に与える影響を考察した成果は、実際に観測される株式のリスクプレミアムの乖離が従来の経済学で標準的に用いられているモデルでは説明できないというエクイティプレミアムパズルの問題や人々は、保有資産について、その価値が上昇した場合と比べて下落した場合には、保有資産の売却を行わないという気質効果に対して説明を与えるものとして意義がある。
|