研究課題/領域番号 |
17K03889
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
鳥邊 晋司 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (00155607)
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研究分担者 |
藤江 哲也 兵庫県立大学, 社会情報科学部, 教授 (40305678)
木下 隆志 芦屋学園短期大学, 幼児教育学科, 教授 (10514606)
大夛賀 政昭 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (90619115)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 国立病院機構 / 財務分析 / 重症心身障害有床病院 / DPC病院 / 入院基本管理料算定病院 / 公的病院 / 財務情報 / 赤字病院 / 重要業績評価指標 / 医療の質 / 医療の質指標 / 病院マネジメント / 経営科学・統計分析 |
研究成果の概要 |
国立病院機構の財務傾向は、高度急性期を有する大規模病院で黒字傾向を示し、政策医療では重症心身障害有床病院の200床の小規模病院で黒字傾向を示していた。一方、経営安定に向け、ほとんどの病院はケアミックスによる運営であった。しかし高度急性期を支える材料費は病床規模に関係なく収益を圧迫することから、減益傾向が続く要因であることがわかった。上記の結果を踏まえ、効率性と設備投資から財政制約の中、良いパフォーマンスを発揮した病院がある一方、財務状況に問題を抱えている病院も多く、その一端は高齢化や障害需要の実情に応じた異なる医療・介護資源の差異への対応のため、診療圏内での要因検討が必要であることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
他の公的病院グループと比較し、国立病院機構の病床機能は多種多様であり、概ね病院と称する機能のフルパッケージを呈しており、政策医療、療養型医療機能から高度急性期機能までの医療を提供している。そのため、他の病院に比して医療提供の固有性は何であるか特定しにくい構造である。また、経営状況の検証の上で単に不採算部門を課題とすることもできず、病院機能をセグメントした検討が求められる。一方、安定した経営は民間同様のケアミックス病院へと傾斜し、政策医療とバランスを保つのは難しい。前述の課題を前提としたうえで、国立病院機構の経営分析は公的病院のあり方を模索する一端として社会的意義を有すると考える。
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