研究課題/領域番号 |
17K03966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 福岡女子大学 (2022) 立命館大学 (2018-2021) 立教大学 (2017) |
研究代表者 |
品川 啓介 福岡女子大学, 女性リーダーシップセンター, 教授 (70791549)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | scientific progress / path dependency / knowledge accumulation / routine / 科学進歩 / 経路依存 / 知識蓄積 / ルーチン / trajectory of science / 経路依存性 / イノベーション / ポートフォリオ / 研究開発 / 発展経路 / 技術進歩 / 研究軌道 / 知識創造 / Knowledge leader / 知識爆発 / 科学的イノベーション / SECIモデル / 技術的イノベーション / 自然科学 / 企業の研究開発 |
研究成果の概要 |
自然科学分野の専門の学術領域を構成する研究者集団には、それまでの成果や蓄積された知識に囚われ他領域の進歩や現況の認識を欠いたまま、それぞれの研究に邁進してしまう現象が散見される。本研究ではこのような現象を経路依存と定義し、自然科学への依拠の度合の高いハイテク製品開発において、製品化の鍵とされながら、その成否が分かれた競合する学術分野に対し、それぞれ定量分析(関連する科学論文の書誌情報分析)と定性分析(研究者へのインタビューなど)を行うことで、「経路依存」が発生する過程と、それが企業の研究開発へ及ぼす影響を理論化する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経路依存が自然科学分野の研究者集団でも生じることについて学術的に解明するものは見られない。そこで経路依存の発生過程について定性分析と定量分析(論文書誌情報分析)とを合わせて議論を進めた。加えてそれが企業の研究開発に及ぼす影響について議論した。結果、成功に至らなかった集団は大企業の保守的な体質の影響を受けやすく既存の理論や知識の蓄積に焦点を当て、新しいアプローチを敬遠するルーチンを持つこと、成功に至った集団は、保守的な体質を有さず既存の科学理論を覆すような試みを頻繁に行う型破りなルーチンを有していたことが分かった。この結果は企業の研究開発戦略策定において熟慮すべきものとして意義を持つと考える。
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