研究課題/領域番号 |
17K04077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
戸田 龍介 神奈川大学, 経済学部, 教授 (00271586)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 公正価値 / 国際会計基準 / 農業会計 / 生物資産 / 公正価値測定 / 会計測定 / IAS第41号 / 森林再評価額 / 再評価剰余金 / 農業簿記 / 会計学 / 農業経済学 |
研究成果の概要 |
本研究では、国際会計基準第41号「農業」を適用する世界の農企業が、当該基準をどのように実際に適用しているのかを明らかにした。その際、当該基準の特徴である公正価値測定に注目し、そこに内在する問題点を抽出した。 調査の結果明らかになったのは、当該基準を適用する世界の農企業は、公正価値測定に基づく多額の生物資産等を貸借対照表に計上していたことである。また、それらの公正価値変動額を、これも多額に利益構成項目として損益計算書に計上していたことも明らかになった。さらに、公正価値測定は、グループ内部の専門家の判断や経営者自身の計画・目標に大きく依拠している問題点があることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、これまで日本ではほとんど知られていなかった、国際会計基準第41号「農業」を適用する世界の農企業が、当該基準の中核である公正価値測定をどのように行っているのかという実態を明らかにしたことである。そこでは、特に公正価値測定差額について、これを企業利益の構成項目として財務諸表に計上している実態が明らかになった。さらに、公正価値測定が、グループ内部の専門家または経営者自身によって、あるいは経営者の策定する計画や目的に大きく依拠して行われていたことを明らかにしたことも、本研究の大きな学術的意義だと考えられる。
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