研究課題/領域番号 |
17K04220
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
松田 博幸 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (30288500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 精神保健福祉 / 医療福祉 / 介護福祉 |
研究成果の概要 |
本研究は、精神障害当事者による主体的な服薬を実現するためのプログラムの開発を目指したものである。具体的には、カナダのケベック州等において、オルタナティブ運動および権利主張(アドボカシー)運動から生まれた、精神科治療薬の主体的な服薬を可能にするアプローチである、GAM(Gestion autonome de la medication)の成り立ちおよびワークブックの内容の分析をおこなった。そして、わが国において同様のプログラムを実現させるための枠組みを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神医療・精神保健福祉領域において、精神科治療薬の多剤大量処方による副作用が服薬当事者の生活の質を低下させている問題は深刻である。しかし、さまざまな問題が複雑に絡み合っており、解決が困難になっている。服薬当事者が薬に関する充分な情報や知識を得ることなく服薬をおこなっていること、医師と患者との間に非対称的な権力関係があること、減薬・断薬のための方法が治療の過程において活かされていないことなど、複数の問題が複雑に絡み合っている。カナダ等で展開されているGAMの実践はまさしくこのような状況を改善するためのものであり、そこから学び、わが国の実情に合ったアプローチを構築することの社会的意義は大きい。
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