研究課題/領域番号 |
17K04299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 東大阪大学短期大学部 |
研究代表者 |
西木 貴美子 東大阪大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (80634302)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 表情認知 / 少年院 / 非行少年 / 非行 / 表情 / 社会福祉 |
研究成果の概要 |
本研究では,少年院在院者は,悲しみ,恐怖,嫌悪,驚きの表情において正答率が低く,提示写真の性別によって表情認知に違いがあることが示唆された。また,少年院在院者は,悲しみを嫌悪に,嫌悪を悲しみと怒りに,恐怖については悲しみ,怒り,驚きに誤選択しやすく,その中でも悲しみについては男性写真に対して誤選択を起こしやすいことが明らかとなった。表情認知トレーニングを実施した対象者は,表情認知課題の成績が有意に上がる結果となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,少年院在院者の表情認知に関する問題が調査によって客観的に示されたとともに,男性写真と女性写真を用いることで表情表出者の性別による表情認知の違いについて確認することができた。少年院在院者の対人関係の問題の要因の一つに,他者の表情を誤って読み取ってしまうというプロセスがある可能性が示唆された。また,表情認知課題の正答率が低い表情について表情認知トレーニングを行うことで,表情認知課題の正答率が向上し,1か月後もそれが維持できていることが確認できた。表情認知トレーニングは少年院在院者の適切な表情認知に寄与し,彼らの表情理解促進に適用できる可能性が示唆された。
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