研究課題/領域番号 |
17K04343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岩田 美保 千葉大学, 教育学部, 教授 (00334160)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 他者理解 / 感情コンピテンス / 感情言及 / 社会的相互作用 / 仲間遊び / 関係調整 / 対人機能 / 感情語 / 社会的文脈 / 話し合い / 遊戯性 / 仲間関係 / 親密な仲間 / 葛藤調整 / 葛藤解決 / ポジティブ感情 / ネガティブ感情 / 教育系心理学 / 発達 |
研究成果の概要 |
本研究は、幼児・児童期の他者理解について、社会的文脈での彼らの自他感情言及と関係調整のプロセスをふまえ発達的な検討を行った。具体的には (1)幼児間の仲間遊びでの感情言及の様相及びその関係調整機能、 (2)幼児の仲間遊びでの感情言及文脈の発達過程、(3)児童間の話し合いやそこでの感情調整を支えうる教師の介入内容に着目し検討した。総じて、幼児の(特にポジティブな)感情言及が、幼児期を通じ、その関係構築に寄与している可能性及び、幼児期の多様な仲間遊び文脈や、教師のサポート的な介入を含む児童期の自主的な話し合いの場が、彼らの感情コンピテンスを促す場として重要な役割を果たしている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、社会的場面での幼児の感情言及の様相やそれがもつ対人機能、また、幼児期を通じた感情言及に関わるプロセス(仲間遊びでの感情言及文脈)を明らかにしうるものであり、他者理解(特に心の理論の個人差)や、感情コンピテンスの発達に関わる社会的相互作用についての一資料を提供するものとして大きな意義がある。また、児童期の自主的な話し合いでの教師の介入を含むやりとりに関わる基礎分析の成果は、関係調整的コミュニケーションの発達過程の解明につながり得るものであり、今後、児童期の社会的関係の中での感情言及と関係調整の実態を明らかにしていく上で重要と考えられる。
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