研究課題/領域番号 |
17K04352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 九州大学 (2018-2020) 京都教育大学 (2017) |
研究代表者 |
伊藤 崇達 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (70321148)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 自己調整学習 / 社会的に共有された調整 / 共調整 / 動機づけ / 真正なる学びあい / 協働学習 / 高等教育 / 社会人教育 / 内省支援 / 協同 / ピア・ラーニング / アクティブ・ラーニング / 動機づけ調整 / 社会的に共有された学びの調整 / 動機づけの自己調整 / 思考支援ツール / 学習方略 |
研究成果の概要 |
高等教育におけるアクティブ・ラーニングについて,主体的な学びや主体的な学びあいの見地から検討を行った。専門的には「自己調整学習」と「社会的に共有された学びの調整」と呼ばれる教育心理学の理論をもとに実証的な知見を得た。「I」「You」「We」の学び手の3視点から「真正なる学びあい」がいかに成立するかについて,第1に,社会人との比較によって明らかにできた。第2には,創造性を要するグループでの課題において深い調整発話が鍵を握っている可能性を明らかにした。第3には,大学での授業において,対話の機会を設け,異なる視点の内省を促す実践を試み,今後の高等教育における実践のあり方に示唆をもたらすことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的意義としては,日本の高等教育においてアクティブ・ラーニングが理念として掲げられてきているが,実証的な検討は未だ十分とはいえず,本研究によって教育心理学の観点から新たな知見を得ることできた。学術的意義としては,グローバルに注目を集めている「社会的に共有された学びの調整」に関して理論的な検討のみならず,心理尺度による量的研究,発話分析による質的研究,大学での授業を通じた実践研究の混合研究法によって,新たなエビデンスをもたらしたことが挙げられる。
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