研究課題/領域番号 |
17K04372
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
岸本 健 聖心女子大学, 現代教養学部, 教授 (20550958)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 指さし / 乳幼児 / 身振り / 親子関係 / 言語発達 / 養育者 / 言語 / 母親 / 1歳齢児 / 相互作用 / 家庭訪問 / デコレーテッドルーム / 語彙獲得 / 介入研究 |
研究成果の概要 |
本申請研究では,幼児の指さし産出を促す方法を見出すこと,そして,この方法を用い幼児の指さし産出を促すことにより,後の幼児の言葉の発達の発達もまた促されるか検討することを目的とした。玩具やポスターで装飾された「デコレーテッドルーム」における1歳齢児とその母親との相互作用の観察から,母親がよく指さしするほど,幼児も指さしすることが見出され,母親の指さしを促すことが,幼児の指さしを促す「鍵」であることが示唆された。一方,幼児の指さしの促進方法の検証,そして,幼児の指さし産出の促進と後の言葉の発達との関連性を検討については,十分に進めることはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幼児の言葉の遅れは,成人に至った際の収入の低さや就労状況の悪さと関連する。したがって,幼児期の言葉の遅れを早期に発見し介入することで,成人期における様々な社会的問題を未然に防ぐことが可能である。1歳齢頃に開始される幼児の指さしは,後の言葉の発達を強く予測する。このことから,幼児の指さしを促すことで,後の言葉の発達も促すことが可能である。本研究では,幼児の指さしを促すうえで,母親などの養育者の指さし産出の促進が有効である可能性が示唆された。言語的な教示の有効な養育者への介入は,幼児への介入と比較して容易と考えられる。今後,言語的教示を含む,養育者への効果的な介入法を様々に検討できると考えられる。
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