研究課題/領域番号 |
17K04383
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
向山 泰代 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (80319475)
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研究分担者 |
酒井 恵子 大阪工業大学, 教職教室, 教授 (50306370)
小松 孝至 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60324886)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | パーソナリティ / 擬態語 / 尺度 / personality / gitaigo / mimetic words / personality measures / onomatopoeia / 性格認知 |
研究成果の概要 |
擬態語性格尺度(小松ら, 2012)や擬態語性格尺度短縮版(酒井ら, 2015)を用いた調査や女子大学生を対象とした半構造化面接の記録をもとに,性格を記述する擬態語に関する量的研究と質的研究を実施した。インタビュー資料の分析を通じて,擬態語性格尺度を構成する6つの下位尺度のうち,「緩やかさ」「淡白さ」「軽薄さ」「几帳面さ」下位尺度の意味内容を抽出した。また,「緩やかさ」に焦点を当て,「緩やか」な行動を例示する仮想エピソードを用いた質問紙調査を実施した。結果,他者の行動を「緩やか」と認知することは,観察者に興味や驚きの感情を喚起させ,同時にその他者と積極的に関わる指向が生じること等が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臆病さ・緩やかさ・淡白さ・几帳面さ・不機嫌さ・軽薄さの6下位尺度からなる擬態語性格尺度やその短縮版による調査データと,女子大学生への面接記録を分析し,量的・質的の両面から,擬態語性格特性の意味内容や性格認知の過程について検討した。特に「緩やかさ」「淡白さ」「軽薄さ」は独自性のある特性と考えられることから,これらに焦点を当てて他性格概念との関連や特性の意味内容の抽出を試みた。本研究を含む一連の研究は,性格心理学分野で擬態語に着目した唯一の研究であり,日本語に多く,かつ日常的に使われている擬態語から,日本文化や社会の特徴を反映した性格認知やコミュニケーションの在り方に迫る試みである。
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