研究課題/領域番号 |
17K04422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古賀 聡 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (00631269)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 回想 / 心理劇 / ドラマ / レジリエンス / 生活史の再編 / 回想ドラマ / 集団心理療法 / 生活史 |
研究成果の概要 |
様々な心の危機に遭遇する現在、心の癒しや自分の存在意義や人生の肯定を促す心理支援の方法の開発は重要だと言えるだろう。そこで、本研究は精神的柔軟性や回復力を示すレジリエンスや客観的事実だけでなく自分の人生や生活を適応的に捉えなす生活史の再編を視座とした心理支援の方法の開発を行った。高齢者の心理臨床で活用されている回想法と医療・教育・福祉などの領域で用いたれる心理劇(即興劇を用いる集団心理療法)を組み合わせた回想ドラマ療法を考案した。言語的交流だけでは介入が難しい対象やより情緒的な体験の深まりを促す行為表現を用いる心理劇の技法を取り入れた回想ドラマの効果を様々な年代の対象に実践しその効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、青年期から高齢期の様々な年代を対象として、安全かつ効果的に人生の振り返りと肯定的意味付けを支援する回想ドラマ療法を開発した。高齢者の心理支援の方法として広く用いられている回想法と即興劇を用いる集団心理療法である心理劇を組み合わせた点で独創性の高い研究である。さらに、青年期における親子関係を振り返る教育実践、認知症高齢者、統合失調症者など精神科医療における臨床実践での効果を示した点に学術的、社会的意義があると考えられる。
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