研究課題/領域番号 |
17K04431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
岩原 昭彦 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (30353014)
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研究分担者 |
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
長谷川 幸治 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (50208500)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知加齢 / 運動機能 / 認知症予防 / 健脚度 / 歩行機能 / 遂行機能 / 老化 / 認知機能 / 長期縦断研究 |
研究成果の概要 |
運動機能の低下は、歩行機能を低下させるだけでなく、認知機能の低下を加速させることが知られている。本研究では、健脚度を中心とした運動機能と認知機能との関連性を検証することを目的とした。健脚度およびバランス機能を説明変数、性別、年齢、教育歴を調整変数、各認知機能検査得点を目的変数とした重回帰分析を行った。その結果、歩行機能だけでなくバランス機能も認知機能と関連することが明らかとなった。認知機能の中でも前頭葉機能と歩行機能やバランス機能との間に関連性が認められたことは、歩行訓練が運動野や帯状皮質の働きを強めたという先行研究とも一致するものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢により認知機能は低下するが、その低下の程度や速度には大きな個人差が認められる。個人差の特性の理解は、サクセスフル・エイジングや高齢者のwell-beingに寄与すると考えられる。高い運動機能を維持する高齢者の認知機能が優れるとする報告が国内外で散見されるが、運動機能と認知機能との関連性を包括的に検討した研究は本邦では見当たらない。これまで包括的には検討されてこなかった運動機能と認知機能との関連性が本研究で明確にされたことで、認知機能の低下を防止したり認知症の発症を予防したりするための処方箋が示された。健脚度とバランス能力を鍛えることの重要性に対するエビデンスが本研究によって提供された。
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