研究課題/領域番号 |
17K04440
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 跡見学園女子大学 |
研究代表者 |
酒井 佳永 跡見学園女子大学, 心理学部, 教授 (60349008)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 双極性障害 / スクリーニング / 家族 / 心理的アセスメント / 尺度 / うつ病性障害 / 気分障害 / 軽躁症状 / 家族心理教育 / 診断 / 家族支援 / スクリーニング検査 / 感情表出 / 評価尺度 / うつ病 / 臨床心理学 / 精神医学 |
研究成果の概要 |
33-item Hypomania Checklist(HCL-33)と33-item Hypomania Checklist External Assessment(HCL-33EA)の日本語版を作成し、双極性障害患者のスクリーニングにおける妥当性を検討した。患者本人が評価するHCL-33と同居家族が評価するHCL-33EAはいずれも高い内的整合性を有していた。また双極性障害と大うつ病性障害の分類において中程度の正確性を示した。HCL-33およびHCL-33EAの日本語版を組み合わせて使用することは、気分障害患者における双極性障害のスクリーニングに有用なツールだと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
双極性障害の患者は抑うつ症状を主訴に受診することが多く、軽躁症状は自覚されにくいことから、治療開始当初はうつ病として治療されることが多い。これは症状の遷延や躁転のリスクを高め、予後不良や社会機能の低下をもたらす。双極性障害を早期にスクリーニングし、適切な治療を行うことは、双極性障害による自殺を防ぎ、社会的な予後を改善し、個人的、社会的な損失を減らすためにも重要である。 本研究で日本語版を作成し、その有用性を確認したHCL-33とHCL-33EAは簡単に実施できる尺度であることから、日常の精神科臨床において、気分障害における双極性障害のスクリーニングに役立てることができる。
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