研究課題/領域番号 |
17K04461
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
松田 英子 東洋大学, 社会学部, 教授 (30327233)
|
研究分担者 |
岡田 斉 文教大学, 人間科学部, 教授 (30203996)
松岡 和生 岩手大学, 人文社会科学部, 教授 (50209508)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 悪夢 / 認知行動療法 / イメージ / 認知機能障害 / PTSD / 認知症 / 統合失調症 / 自閉症スペクトラム障害 / 記憶 / うつ病 / ADHD / 強迫性障害 |
研究成果の概要 |
本研究は悪夢症状に対する認知行動モデルに基づく心理療法の有効性を検証するために実施された。悪夢は様々な精神疾患と合併するため,心理学的支援のプロセスの中で扱う悪夢の内容にはバリエーションがある。そこで認知機能と夢の感覚,情動,記憶を含めた関係性に注目して,PTSD,統合失調症スペクトラム障害,自閉症スペクトラム障害,強迫性スペクトラム障害,認知症,アルコール依存症の悪夢について検証を行った。一連の研究結果から,認知機能障害の特徴を考慮して悪夢に関する認知行動療法の適用が有効であることが提案された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
睡眠障害は世界的に大きな健康問題の一つとなっている。悪夢障害に関する認知行動療法による効果研究には,薬理学的治療を用いず副作用の少ない,悪夢への心理学的支援法の普及に貢献するといった社会的意義がある。また,悪夢の低減に有効な認知行動療法の技法のうちイメージを利用する方法が精神的健康を高める予防法としての利用可能性を提案できたことにも意義があると考える。悪夢症状と合併する精神疾患と夢の研究を通して,認知機能障害の特徴がどのような夢内容の差を生み出すかといった問いを心理学的に検討することに学術的意義がある。
|