研究課題/領域番号 |
17K04505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
川崎 勝義 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (20339526)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 予期的対比 / オペラント条件付け / 脳内メカニズム / 道具的行動 / 扁桃体 / 海馬 / 島皮質 / 行動対比 / 道具的条件付け / ラット |
研究成果の概要 |
人は、夕食に豪華なディナーが待っていることを知っているのにその日の午後にカップラーメンを食べすぎたりはしない。せっかくのディナーを楽しめなくなってしまうからだ。この行動には脳の「予期」、「報酬比較」、「行動抑制」などの機能が関与しており、幼児や発達障害では困難を示す。こうした脳機能を調べるために動物モデルが必要である。本研究はそのモデルとして考えられるラットの「予期的負の対比(ANC)」が、人でよく見られる「道具的行動」というタイプの行動(目的を達成するために行われる目的とは異なる行動)でも観察できるかを確認したものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラットの道具的行動(自動販売機の飲料を飲むためにお金を入れたりボトルを開けたりするような、目的を達成するために行われる目的とは異なる行動)においても(次に来る報酬を予測して今可能な行動を抑制する)「予期的対比」が観察されたことによって、人の同様な(たとえば、今もらえる1つのお菓子を我慢して10分後に10個のお菓子をもらう)場面での行動抑制モデルとして考えることが可能となった。今後この動物モデルを用いて、脳内メカニズムの解明に取り組むことができる。衝動性が高まり、眼前の欲求を抑えられない「注意欠陥多動性障害」など発達障害の脳内メカニズム解明に寄与することなどが考えられる。
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