研究課題/領域番号 |
17K04597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岡山理科大学 (2020-2021) 倉敷市立短期大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
土井 貴子 岡山理科大学, 教育学部, 准教授 (00413568)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学間協議会 / 大学成人教育史 / イギリス / ソーシャル・ワーカー / ソーシャル・スタディ / 大学成人教育 / 成人教育 / 成人教育史 / 教育学 / 教育史 / 大学史 |
研究成果の概要 |
本研究は,「ソーシャル・スタディのための大学間協議会」を取り上げ,その設立背景と過程,初期の活動を考察し,福祉社会における大学と社会との関係の一側面を明らかにすることを試みたものである。 「協議会」設立の基盤の一つは,バーミンガム大学ソーシャル・スタディ・コースの実践にあった。それは,大学が地域の福祉課題の解決に関与し,成人教育機関と連携して大学の門戸開放と国民化をさらに進めた事例であった。「協議会」は,より高度で専門的なソーシャル・ワーカーの養成をめざし緩やかに結びついた大学間ネットワークであり,福祉社会を支える人材の育成と輩出というかたちで大学と社会とを結びつけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,成人教育史研究並びに大学史研究においてこれまでさほど注目されてこなかったソーシャル・スタディに焦点を当て,福祉社会における課題への大学の関与の一側面を明らかにした点に学術的意義があると考える。これは伝統的なリベラル・アダルト・エデュケーションの系譜とは異なる新たな大学成人教育の実践であり,大学と社会との関わりの事例である。 また,現代の大学においても社会貢献はその機能の一つであり,大学はその在り方を模索し続けている。本研究が,大学が社会との関係性を考える際,何らかのインスピレーションを与えることを期待する。
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