研究課題/領域番号 |
17K04675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿古 智子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80388842)
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研究分担者 |
武 小燕 名古屋経営短期大学, 子ども学科, 准教授 (00634578)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ナショナリズム / 公共性 / 日本 / 中国 / アイデンティティ / グローバル化 / インターネット / 深い学び / 法教育 / 愛国教育 / イデオロギー教育 / 暗い遺産 / オルタナティブな学び / 人権派弁護士 / 主権者教育 / 政治的中立性 / 歴史教育 / 学び / 地域社会 / 留守児童 / 儒教文化 |
研究成果の概要 |
日本と中国は集団を重視する儒教文化圏の国であるが、アイデンティティの形成や多様性の受容の仕方に差異がみられ、公共性の描き方が異なるのではないかと考え、<1>学校教育、<2>地域社会、<3>家庭、<4>趣味や関心を通じたネットワーク、<5>インターネット空間における学びについて、「公共性」がいかにとらえられているのかを研究した。特に、(1)受験競争中心の学習観から主体的学習への転換、 (2)市場やメディアに対する自律性の確保、(3)異なる社会階層間の公共圏の分断を超越する方法の模索に着目し、中国と日本でケーススタディーを行い、比較の観点から台湾、香港、スウェーデンでも調査を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公共性を育む教育の課題として、日本では、モラルや規範意識の低下、インターネット等による社会構造の変化、自己肯定感や社会参画の意識・意欲の低さ、いじめ、中国では、紋切り型の社会主義イデオロギーや詰め込み型の教育の是正、社会の変化に対応できる主体性・創造力の育成、価値観の多様化に伴う国民統合、グローバル化に即したアイデンティティの形成があがっている。本研究では、敢えて政治的コンテクストの相違を踏まえた上で日中比較をすることに意義があると考える。なぜなら、インターネットの普及やグローバル化の影響を受けてのアイデンティティ形成及び社会参画の多元化は、両国共に直面している現象だからである。
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