研究課題/領域番号 |
17K04762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
中島 卓郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (20293491)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 音楽科教育 / ドイツ / 海外連携 / 前期中等教育 / 汎用的能力 / 生活 / 社会 / 音楽科 / 音楽 |
研究成果の概要 |
ドイツの音楽科における汎用的能力の育成に関して、ドイツの音楽科教育を俯瞰したとき、以下のことが有効に働いていると言える。①「大学入学資格証書」取得システム:終身有効となるこの証書の成績は、アビトゥアの総点に高校の最後の2年間の成績が加点され導き出される。②高水準なアビトゥア試験内容:4時間の論述試験がある。音楽科も他教科と同等のレヴェルとなるよう試験内容が高い水準に保たれるシステムがある。③評価方法の基準:成績評点中の論述の割合や採点基準が細かく定められているので、それを満たさない限り総合点としての結果は見込めない。良い演奏ができても論述できないと認められないシステムとなっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習指導要領(音楽/平成20年)は,「音楽活動の最も基礎的な能力」は,「音楽を形づくっている要素を知覚し,それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受すること」であるとし,音楽科における学力観を明示したが,「課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力」とは何かという問いに対しては,依然として不十分な状態にある。その問いを解決すべく本研究に取り組んだ。ドイツの音楽科においてどのようにカリキュラムが構築され,どのような実践的方法がとられ,そして生徒たちが具体的に何をできるようになるのか,すなわちどのような基礎・基本的な知識や技能,思考力・判断力・表現力を獲得するのかを明らかにした。
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