研究課題/領域番号 |
17K04770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 神戸学院大学 (2020-2022) 大阪大学 (2018-2019) 名古屋工業大学 (2017) |
研究代表者 |
河瀬 諭 神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (90507469)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 音楽 / グルーヴ / ノリ / 身体動作 / 感情 / 音楽教育学 / 音楽心理学 / 身体 / オーダーメイド音楽 |
研究成果の概要 |
グルーヴ(音楽を聴いて身体を動かしたくなる感覚)の研究では、その要因として、主にリズムの側面が着目されてきた。一方、本研究は、音楽を構成する複数の要因を操作し、グルーヴとの関連を検討した。具体的には、コード進行による感情喚起(楽しい/悲しい)とリズムの関係を検討した。主な研究結果は以下の通りである。(1)楽しさを喚起するコード進行を伴うとよりグルーヴィに感じられる。(2)グルーヴの評価において、コード進行の感情特性と、テンポやシンコペーションとの相互作用はみられなかった。(3)ドラムブレイクを伴うとグルーヴは促進される。これらの成果は、音楽聴取による感情喚起と身体運動感覚の結びつきも示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、従来はリズムの面からの検討が主流であったグルーヴの研究において、コード進行という音楽に含まれる要因を照射した点にある。これにより、グルーヴをもたらす音響的な特徴だけでなく、引き起こされる感情の影響も明らかにした。本結果は、グルーヴの生起過程の解明のみならず、人の代表的な文化行動でもある音楽や舞踊の成立基盤の解明にもつながる。 くわえて、グルーヴは身体を動かしたくなる感覚であるため、運動やダンス、リハビリなど、身体の動きと音楽が強く結びつく実践場面への応用のための基盤的な知見を提供しうる。
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