研究課題/領域番号 |
17K04939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
立入 哉 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90294777)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 一側性難聴 / 補聴器 / CROS補聴器 / 音源定位 / 方向感 / 聴覚障害 / 難聴 / クロス補聴器 / 左右時間差 / 左右音圧差 / 心因性難聴 / 一側聾 / 小児難聴 / 特別支援教育 |
研究成果の概要 |
新発想CROS補聴器「EHIME」について、一側性難聴者を対象に音源定位検査と質問紙調査を実施した.EHIMEを装用することによって,音源定位はさらに困難となり,擬似耳による出力音の分析結果,装用者が「機械音」と表現する補聴器経由音を手がかりに音源定位が行える可能性を示した.質問紙調査では,一側性難聴者は12項目すべてで解決したい事項があった.EHIMEの装用により,一時的に音源定位は劣るが補聴器経由音の聴取の学習で向上すること,質問紙調査からは装用によるわずらわしさより,聞こえの向上による快適さが上回ることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一側性難聴者は日常生活の中で様々な困難を抱えており、これらを新発想CROS補聴器「EHIME」の装用によって解決できないかと研究を行った。音源定位の困難に対して、EHIME装用者は補聴器増幅音に気付く学習をすることで、定位の向上につながった。また、雑音下聴取でも補聴器装用側の聴取向上につながることもわかった。一方、補聴器を装用することによるわずらわしさと聞こえの向上の快適さという主観的評価を行ったところ、わずらわしさより快適さが上回った。
このことから、CROS補聴器の導入にあたっては独特な音源定位の学習が必要であり、CROS補聴器の継続・中断には学習時間の確保が必要であることを明らかにした。
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