研究課題/領域番号 |
17K04942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
吉田 ゆり 長崎大学, 教育学部, 教授 (20290661)
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研究分担者 |
田山 淳 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (10468324)
西郷 達雄 北海道医療大学, 心理科学部, 講師 (50622255)
鈴木 保巳 長崎大学, 教育学部, 教授 (90315565)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 発達障害 / 大学生 / 実行機能 / プランニング力 / 修業支援 / 学生サポーター / オンライン授業 / 就業支援 / 学生支援 |
研究成果の概要 |
本研究では、発達障害学生は実行機能のつまずきのうち特にプランニング力のつまずきが修業困難に直結していることを確認した上で、適切なサポートがあれば修業困難にはつながらないことを見出した。コロナ禍にあっては情報の取得や更新が困難で周囲のサポートの受けにくい事態になりさらに困難が増大した。 上記のアセスメント結果を踏まえて、プランニング支援はサポーターとともにスケジュール管理やすべきことの優先順位をつけながら整理することが有益であり、そのためのプランニングツールをタブレット端末を用いて作成した。活用にあたっては学生サポーターやナチュラルサポーターの支援を受けながら継続することが有効である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に大学において発達障害学生の修業困難の背景にはプランニング力のつまずきがあることが明確になり実態の明確化に寄与した。第二に、実行機能のつまずきはあっても、大学が雇用する学生サポーターや、周囲のナチュラルサポーターがプランニング力のつまずきに適切な支援を行うことで修業困難を予防・軽減することが整理され、サポーター雇用を進める現在の大学における発達障害支援の方向性を支持し、ナチュラルサポーターの存在が共生社会の推進に重要であることを示唆した。第三に本人のスケジュールや課題管理のみならずサポーター活動に有用なプランニングツールを開発したことで、今後のサポートに直接的に役立てることができる。
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