研究課題/領域番号 |
17K04965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 釧路工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐々木 敦 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (40215710)
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研究分担者 |
佐藤 英樹 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 助教 (20235378)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 視覚障害 / 色識別装置 / QOLの向上 |
研究成果の概要 |
視覚障害者が色の情報を容易に知ることができれば自立の一助となる.我々の調査から特別支援学校では色について教えているが色を学習する教材がないことがわかった.本研究の目的は,小型で安価な色識別装置を開発することとその普及であり,視覚障害者の生活の質の向上に繋がると考える. ユーザーが支援機器に求めることを調査し,それに基づいて装置の仕様を決定した.色情報はRGB値をHSV色空間に変換して識別を行った.本研究では,本体のスピーカーから発声する物と,スマートフォンを介して発声する物を開発した.マンセル表色系の基本5色相と中間色相の10色を識別できた.また,白と黒色を識別する手法を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状の色識別装置はサイズが大きく高価である.そのため使用に際しては煩わしさや気恥ずかしさを感じる.本装置は普及品のパーツを組み合わせたもので構成されており,小型・安価でパーソナルユースが可能である.その結果,視覚障害者がより手軽に色の情報を入手することができ,生活の質の向上に貢献する. 視覚に障害を持つ児童・生徒の教育においてパーソナルユースの色識別装置が普及すると,色に関する教育,自然の観察,理科実験での利用価値は高いと考える.日常生活においても,周りの物の色を認識できれば目的地への移動の助けとなり,衣類を選ぶ楽しみが増えるなど自立の手助けになることが予想される.
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