研究課題/領域番号 |
17K04999
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料化学
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
渡瀬 星児 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 総括研究員 (60416336)
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研究分担者 |
中村 優志 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 研究員 (70783322)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 有機無機ハイブリッド / 金属錯体 / シルセスキオキサン / りん光材料 / 薄膜材料 / 分子間相互作用 / エネルギー移動 / ハイブリッド発光体 / ハイブリッド発光材料 / ポリシルセスキオキサン / 発光性金属錯体 / 混合配位子錯体 / 配位子設計 / 増感発光 / d軌道錯体 / 銅錯体 / ユーロピウム錯体 / 金錯体 / 発光材料 / りん光 / ハイブリッド化 |
研究成果の概要 |
金属錯体を高分子材料にハイブリッド化すると、その発光特性が損なわれてしまうことが、金属錯体を発光中心とする固体りん光発光体を開発する上での課題となっている。そこで、優れたりん光発光特性を損なうことなく高分子材料にハイブリッド化することを可能にする配位子設計指針を明らかにすることを目指して、発光性のfブロック錯体とdブロック錯体とポリシルセスキオキサンとのハイブリッドを作成した。錯体の配位子と高分子材料の有機基を最適化することにより、発光特性の低下を抑制できるだけでなく、発光特性を向上できるものがあることが分かった。さらにそれらは電流注入発光素子に応用できることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代の発光デバイスの材料として有望視されている固体りん光材料では、青色および赤色りん光金属錯体の発光効率の向上、金属錯体の発光特性を損なわずに分散可能なホスト材料の開発、安価な塗布法による薄膜積形成技術などが課題である。金は、大きな相対論効果と、イリジウムや白金より深いd軌道を有するため、青色りん光発光に有利な元素である。しかし、自由度の高い配位構造ゆえに、結晶状態では強く発光しても高分子材料中で強い発光を得ることは困難であった。本研究により、金錯体を高分子材料中で発光させるための配位子設計ならびに材料設計の指針を示すとともに、高効率青色りん光材料開発の可能性を示すことが出来た。
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