研究課題/領域番号 |
17K05028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菊池 伸明 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (80436170)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 強磁性共鳴 / X線磁気円二色性 / スピントロニクス / XMCD / スピンダイナミクス / 磁性体 / 磁化ダイナミクス |
研究成果の概要 |
ナノスケールに集光した硬X線を用いたX線磁気円二色性(XMCD)測定により,Co/Pt積層膜およびCoCrPt-SiO2グラニュラー薄膜のGHz帯の高周波磁場・電流による磁化の応答について調べた.その結果,GHz帯の励起においても界面および合金中で分極したPtの磁気モーメントはCoのそれと結合してふるまっており,Pt原子のXMCDが試料全体の磁化状態を計測するプローブとして利用できることが分かった.また,グラニュラー薄膜の磁化の空間分布の計測から,マイクロ波アシスト磁化反転の際のクラスターサイズは励起周波数に大きく依存し,周波数の増大に伴ってクラスターが小さくなることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Ptを含む積層膜や合金は,大きな磁気異方性を発現し,また,それらに含まれるPt自身も大きな磁気モーメントを持つことが知られている.このPtの磁気モーメントの磁化ダイナミクスの解明が新たなデバイスの創成に重要であるが,既存の手法での計測は困難であった.そこで,本課題では元素選択性を実現できる放射光を用いることで,Pt原子のモーメントのGHz帯域での挙動を明らかにすることを目指した.
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