研究課題/領域番号 |
17K05062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
薄膜・表面界面物性
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
荒川 一郎 学習院大学, 理学部, 教授 (30125976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 物理吸着 / 吸着等温線 / 平均滞在時間 / 極高真空 / クライオポンプ / 赤外吸収分光 / クライオポンピング / 真空 |
研究成果の概要 |
電子刺激脱離の手法を用いて、低温の銅表面に物理吸着した重水素分子の吸着密度を測定した。銅表面に吸着した重水素の吸着等温線を、平衡圧力:1 nPa から 0.01 mPa、低温面温度:4 K から 8 K、被覆率:0.001 から 1 の範囲で測定した。 銅表面上の重水素の平均滞在時間を、吸着平衡状態に近づく過渡状態における吸着密度の時間発展の観察により測定した。それより、吸着エネルギーと凝縮係数を導いた。平均滞在時間は被覆率に依存し、また吸着層の凝縮現象に強く影響される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的には、吸着現象の理解のための基本的なパラメータである平均滞在時間を直接測定する手法を確立したことである。社会的(生産技術的)には、クライオポンプで真空排気を行うときに必要とされる水素分子の吸着の素過程の理解を、極高真空領域にまで拡張したことが重要である。これまで超高真空領域で観察されていた、排気特性の温度依存性の異常が極高真空領域においても観察されることを実験的に明らかにした。これは、クライオポンプの動作(表面)温度を議論するときの基礎データとして重要である。
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