研究課題/領域番号 |
17K05095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマエレクトロニクス
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
栗田 弘史 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70512177)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | プラズマ応用 / プラズマ医療 / DNA損傷 / 生体分子損傷 / 大気圧プラズマ / プラズマ生物応用 / 生化学反応 / プラズマ医療応用 / 大気圧低温プラズマ |
研究成果の概要 |
本研究課題では、大気圧プラズマの生物・医療応用に向けた基礎研究として、プラズマ照射の生化学反応への影響を解析した。まず、モデル酵素を水溶液に溶解し、これにプラズマ照射を行い酵素反応への影響を調べた。プラズマ照射により水溶液中に活性種の生成が認められ、酵素の不活化が示唆された。熱変性による失活との比較を行ったところ、これとは明らかに異なる様式で不活化していることが示唆された。また、ヒト肺がん由来培養細胞株へのプラズマ照射によって、アポトーシス誘導に関与しうる修飾塩基である8-オキソグアニンがゲノムDNA上に生成され、これを認識・除去する酵素がプラズマ照射後に活性化していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大気圧プラズマが生化学反応に及ぼす影響を調べ、プラズマ照射により損傷を受けた生体分子が修復される生化学反応が細胞内で起こっていることが明らかになった。このときの細胞生存率はプラズマ未照射と比較してほとんど低下しておらず、一見プラズマ照射の影響がないような照射であっても細胞内の生体分子は損傷を受けており、細胞自身がそれを修復していることが示唆された。
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