研究課題/領域番号 |
17K05406
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 福井大学 (2018-2022) 筑波大学 (2017) |
研究代表者 |
佐藤 勇二 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (50312799)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 弦理論 / ゲージ理論-重力理論双対性 / 可積分性 / 強結合ゲージ理論 / 散乱振幅 / 熱力学的ベーテ仮説 / 素粒子論 / 数理物理 |
研究成果の概要 |
弦理論において発見された,重力理論とゲージ理論が同じ理論の異なった記述であるというゲージ理論-重力理論双対性により,強結合ゲージ理論は古典重力により解析可能となる.我々は,双対性とその背後に現れる可積分性を用いて超対称ゲージ理論の強結合散乱振幅を解析的に評価する手法を開発してきた.本研究では,これまでの我々の研究を発展させ,強結合散乱振幅を与える可積分系の大きな化学ポテンシャルによる散乱振幅の解析的展開法を6粒子散乱の場合に完成させた.また,本研究分野の総説となる,可積分性に基づいたゲージ理論-重力理論双対性に関する著書を出版した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強結合におけるゲージ理論の解析はハドロンの物理など自然界の理解に大変重要であるが,摂動的な取り扱いができないため困難であり,通常は大規模な数値計算により行なわれる.我々の成果は,強結合散乱振幅を解析的に評価するこれまでの我々の研究をさらに発展させた,新たなより広い運動学的領域に適用可能な結果であると共に,強結合ゲージ理論のダイナミクスの理解へ向け新たな方向性を与えるものである.また,4次元ゲージ理論,10次元超弦理論,2次元可積分模型の間の非常に興味深い関係も示している.
|