研究課題/領域番号 |
17K05421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪市立大学 (2017, 2021) 同志社大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
関 穣慶 大阪公立大学, 数学研究所, 特別研究員 (60373320)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | エンタングルメント・エントロピー / 陽子散乱 / 弦理論 / 弦の2点振幅 / mostly BRST exact演算子 / 非弾性散乱 / 閉弦の2点振幅 / 開弦の振幅 / エンタングルメント / 弦の散乱振幅 / 超対称性 / quantum entanglement / scattering amplitude / string amplitude / 高エネルギー散乱 / 弾性散乱 / 陽子半径 / 素粒子論 / 数理物理 |
研究成果の概要 |
弾性散乱の終状態2粒子のエンタングルメント・エントロピーの公式が関-Peschanskiによって与えられたが、その中には発散が含まれていたので、これを2通りの方法で正則化した。こうして改良された公式を用いて、TevatronとLHCによる実験データから、高エネルギー陽子-陽子散乱のエンタングルメント・エントロピーを評価した。 これまで弦の2点振幅はゼロになると考えられてきたが、我々は、新しくmostly BRST exact演算子を導入することにより、演算子形式で、開弦の2点振幅がゼロではないことを示した。さらに、この演算子は開弦タキオンの3点、4点振幅にも利用できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
弾性散乱の終状態のエンタングルメント・エントロピー公式が、我々の正則化によって改良されたことにより、実際の様々な弾性散乱について、具体的にエンタングルメント・エントロピーを評価することを可能にした。これは、加速器などの散乱実験に対して、エンタングルメントという新しい視点を開くものである。 我々が見つけたmostly BRST exact演算子は、弦理論の振幅を演算子形式で求めるための新しい方法を与えている。特に、これまでの一般的理解を覆し、2点振幅を得ることに成功した。今後、1点、0点振幅への応用も興味深い。
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