研究課題/領域番号 |
17K05426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
大熊 一正 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (80367507)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | トップクォークの物理 / 有効ラグランジアン / FCNC / トップクォーク / 稀崩壊 / 非標準結合定数 / 素粒子論 / 素粒子現象論 / 標準模型を超える物理 |
研究成果の概要 |
トップクォークと呼ばれる素粒子に注目し,素粒子物理学において標準とされる模型(標準模型)の拡張可能性を特定の模型に依存することなく,一般的に解析した. 本研究では,標準模型の枠組みでは,実験的に観測されないと予言されているトップクォークがアップクォーク又はチャームクォークに変化する中性カレント崩壊を解析し,それら崩壊過程を誘発するような相互作用の拡張制限を現在の実験結果から求めた.そして,その制限が将来実験で,どの程度改善される可能性があるかも調べた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
素粒子は,物質を構成する最小単位であるが,この粒子の振る舞いを理解することは,宇宙の成り立ちを理解することに関係している.この粒子の振る舞いは,素粒子物理学の標準模型によって,高い精度で説明できるが,この模型は,最終的なものではなく,宇宙の構造を理解するためには,拡張が必要である.本研究は,可能な限り一般的に標準模型の拡張性を検討したため,超対称模型等,具体的に標準模型を拡張する手法と相補的な関係にあり,新しい模型構築の礎となり得る. 素粒子物理の新しい模型構築が成功すれば,身の回りの物質や宇宙について,より深い知見が得られ,今日の当たり前を覆すような発見に繋がるかもしれない.
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