研究課題/領域番号 |
17K05469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
松田 達郎 宮崎大学, 工学部, 教授 (20253817)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中間子分光学 / エキゾチック中間子 / B中間子崩壊 / KEK Belle実験 / 部分波解析 / 素粒子実験 / ハドロン物理学 |
研究成果の概要 |
本研究はKEK・Belle実験によって収集された膨大なB中間子生成データを用い、B中間子崩壊過程でチャーム中間子とともに生成される軽クォーク中間子に焦点を当て、軽クォークエキゾチック中間子探索を目指すというものである。従来報告された軽クォークエキゾチック中間子は、主としてハドロンビームによる回折散乱過程によるものであり、ハドロン散乱過程とは異なるB中間子崩壊過程において探索することが期待されてきた。 本研究は最終的結論には至らなったが、その方法および方向に道筋を付け、今後研究を継続することで成果が期待されることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物質の最も極微の階層は標準理論と呼ばれる理論によって理解されることが明らかとなってきた。すなわちクォークやレプトンと呼ばれる素粒子が、人類が知る最も極微の階層である。しかし、クォーク等から次の階層のハドロンや原子核に至る道筋の解明は、格子量子色力学と呼ばれるシミュレーション計算による研究が現在最も確実と考えられるものの、精度は計算機能力および手法になお制限されており、十分に解明されているとは言えない。そこで本研究はエキゾチック中間子という新たなハドロンの存否や、さらにその性質を実験的研究によって提供することで、人類にとって未知の階層間の繋がりの解明に寄与するという学術的意義がある。
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