研究課題/領域番号 |
17K05473
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
加藤 幸弘 近畿大学, 理工学部, 教授 (60278744)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | セラミックGEM / ガス検出器 / 増幅率 / エネルギー分解能 / 粒子測定技術 |
研究成果の概要 |
ガスを用いた粒子検出器の電子増幅機構に用いるGEM(Gas Electron Multiplier)の絶縁体に低温焼結セラミックス(LTCC)を用いることで、従来のGEMの弱点である耐放電特性や剛性の向上が期待できる。本研究でLTCC-GEMを製作して増幅率や位置依存性等の基本的特性を測定した結果、従来のGEMと同程度の性能を有していることがわかり、長所を勘案すればLTCC-GEMを用いることで従来のGEMの問題点を解決できる検出器を開発出来ることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
粒子検出器には高精度の位置分解能のみならず長期安定性が強く求められている。従来のGEMの弱点である放電による損傷問題は、検出器を長期にわたって運転するためには克服しなければならない問題であり、LTCCという耐放電特性に優れた素材を用いた検出器の実現可能性の是非はガス検出器の可能性を広げるために重要な鍵となりうる。本研究によって耐放電特性に優れたGEMを組み込んだガス検出器の実現が確実となり、素粒子実験だけでなく様々な分野で用いられる期待を得ることが出来た。
|