研究課題/領域番号 |
17K05532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ディラック電子系 / 有機導体 / 核磁気共鳴 / 輸送現象 / 圧力 / 電気抵抗 / 単一成分分子性導体 / 高圧力下 |
研究成果の概要 |
本研究課題では有機導体という分子を構成要素としたバルク試料におけるディラック電子系とその周辺物性が舞台である。有機導体におけるディラック電子系は圧力によって出現する場合が多いが、本研究課題では印加圧力の大きさや精度、圧力様式などを拡張することにより、核磁気共鳴(NMR)測定を用いて、マッシブディラック相の探索を行った。その結果、マッシブディラック相の可能性のある圧力領域の指摘、常圧ディラック電子相の探索をすることができた。加圧方式においても、これまでの油圧クランプ方式を超える圧力印加や一軸加圧(歪)によるNMR測定を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ディラック電子系は電子の見かけの質量がゼロになることから通常のバンド電子と異なる振舞いをすることが広く知られている。このディラック電子系を出発点として、電子に質量を持たせるようにした系はマッシブディラック電子系と呼ばれ、ディラック電子系の特徴を有しており、これは単純にギャップの開いたバンド電子とは異なる。マッシブディラック電子の存在は理論的にはディラック電子系の出現時から指摘されてきたが、実際の実現例は少ない。本研究課題では圧力を制御することによって、可能性の高い圧力領域をしてきできた。加えて、常圧でもディラック電子を有する可能性のある物質や、加圧方式への挑戦を行った。
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