研究課題/領域番号 |
17K05555
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三宅 和正 大阪大学, 大学院理学研究科, 招へい教授 (90109265)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 量子臨界価数転移 / 原子価スキッピング / 電荷近藤効果 / 4極子近藤効果 / 価数スキップ現象 / NMR緩和率の異常 / メタ磁性転移 / 遍歴・局在2重性 / 2チャンネル近藤効果 / 電気4極子ゆらぎ / 多準位近藤効果 / 原子価スキップ現象 / 2チャンネルアンダーソン格子モデル / UTe2の多超伝導相の理論 / 価数転移臨界現象 / 臨界価数ゆらぎと熱起電力 / 強相関準結晶 |
研究成果の概要 |
磁気的自由度に起因しない局所自由度に起因する非自明な物理現象を解明するために、おもに、「価数転移量子臨界現象」、「電荷近藤効果」、「電気4極子ゆらぎ」をキーワードとする3つの研究テーマについて研究を進めた。その結果、以下で報告するように、それぞれのテーマに関して新しい知見が結果が得られた。その成果は、26編の英文論文、5編の和文論文として出版され、計51件の学会発表(国際20件、国内31件、その内招待講演は計14件)で発表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
価数ゆらぎに(Valence Fluctuations)関する物理の研究は、20世紀後半に多くの研究の蓄積はあったが、それは主に静的性質に関するものであった。21世紀に入るころから、価数の2次的相転移に伴う臨界ゆらぎが電気抵抗や比熱の温度依存性を始めとするとする様々な物性に非自明な振舞いを生じることが次第に分かってきた。この研究分野は、20世紀を通じて多くの研究成果が蓄積されてきた磁性研究の分野に比べると研究の発展段階は初期の段階にあったと言える。本基盤研究(C)では、価数ゆらぎの物理をより広く「非磁性自由度のゆらぎ」に起因する異常物性を解明するという点に学術的意義がある。
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