研究課題/領域番号 |
17K05621
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球惑星物理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
日置 幸介 北海道大学, 理学研究院, 教授 (30280564)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日本海 / GRACE / 衛星海面高度計 / GNSS / 季節変化 / 日本海東縁地震 / 海底圧力変化 / アルゴフロート / 海面高度計 / 重力衛星 / 日本海東縁 / 地震活動 / 海水荷重変動 / 衛星重力計測 / 地震発生の季節性 / 季節的地殻変動 / 重力時間変化 / Argo float / 永年変化 / 年周地殻変動 / 重力 / 地殻変動 / 地震 |
研究成果の概要 |
特定の海域について、衛星重力計測(GRACE衛星)、海面高度計(JASON衛星等)、アルゴフロート(海水温度や塩分濃度のプロファイル)のデータを組み合わせて、海面高度や海水質量(海底圧力)の永年変化や季節変化が海水の熱膨張によるものか、あるいは海水質量の実際の変化によるものかを判別する手法を確立した。またそれらの結果を、当該海域に面した地域におけるGNSS地上局の変位からその海域の質量変化を推定することによって検証した。それらの手法を日本海やオーストラリア北部のカーペンタリア湾などの海域に応用し、有意な振幅をもつ海水質量の季節変化がそれらの海域で生じることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本海の海面高が20cmを超える季節変化を見せることは験潮儀等のデータから知られていた。本研究では重力衛星による海水質量計測、衛星海面高度計による海面高計測、その場観測による海水の熱膨張の推定、の三者を組み合わせてその原因を探り、日本海の海面高の季節変化はその大部分が熱膨張によるものであることを示した。しかし衛星重力データはわずかながらも有意な海水質量の季節変化を示し、それに起因する海底圧力変化が日本海東縁で発生する逆断層地震が初夏に集中する原因である可能性を示した。同様の手法をオーストラリア北部カーペンタリア湾に応用し、大きな海面高季節変化が季節風の吹き寄せによるものであることを解明した。
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